こんにちは。
気がつけばもうすぐ11月も半ばになってきましたね。
お店ではクリスマスやお正月用品などが並び始めました。
日々が過ぎるのが本当に早いです。
日々の食事の支度は忙しいと、時々しんどく感じることもありますよね。
でもそんな時、お気に入りの食器やカトラリーを使うと気分も上がります。
もともと食器や器などが好きで、20代の頃から少しづつ買い足していました。
最近新しくお迎えした器がとっても良かったので、ご紹介します。
小鹿田焼(おんたやき)のすり鉢です。
小鹿田焼とは大分県日田市皿山で江戸時代に朝倉郡小石村の柳瀬三右衛門を招き、日田郡大鶴村の黒木十兵衛によって開窯し、そこに地域の仙頭だった坂本家が加わり始まったといわれている李朝系の登り窯です。
明治時代までは甕や鉢や壺などの農家の日常雑記が作られていたようです。
昭和6年に民芸運動の指導者、柳宗悦が訪れ賞揚されたことで、世の中に広く知られるようになりました。
昭和29年にはバーナード・リーチが滞在し、海外へも紹介され日本を代表する民芸品として広まりました。
小鹿田焼が作られている皿山地区は重要文化的景観に指定され、今も自然豊かな山里の中で焼き物の産地としての生活が営まれています。
その技法を一子相伝で脈々と受け継がれてきました。窯元は10軒。
300年にわたりその伝統が守られてきています。
代表的な技法として、飛び鉋(とびかんな)・刷毛目・櫛描き・打ち掛け・流しなどがあります。
そんな背景も知ると、より大切に長く愛用していきたいと思います。
すり鉢は最近では型押しで溝を付けるようになってきているそうですが、小鹿田焼は櫛引で溝を付けています。
そうすることで溝がつぶれることなく、角がしっかりと立ち、料理の味にも差が出るそうです。
なかなか手仕事で作っているものは珍しく、プロの料理人が使用していることが多いそうです。
そんなすり鉢で早速胡麻和えを作りました。
胡麻の香りも引き立ち、合えてそのまま食卓へ並べられるのがまた良いです。
この器に盛るとより美味しそうに見えます。
以前購入した壺は梅干し入れに使っています。
夫がお弁当を持って行くので、毎日お世話になっています。
お気に入りの器で日々の食卓もより楽しく、より美味しく感じるものですよね。
ささやかだけど確かな幸せ。
そんなことを感じながら楽しい日々を過ごしていきたいと思っています。
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